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神通力のチカラ その二(落葉の夏SS

前回のあら~すじ
多々さんの神社で、他人と入れ替わる術を見つけ、それをさっそく実行した静。
夜と入れ替わり、写真指名したあと嬢を待合室で待つような目付きで基祐を狙う!
その基祐は、なにも知らずに入れ替わった静の前にあらわれるが、おや、基祐のようすが……?

……

「見つけたっ」

家を出てすぐに、帰ってくる基祐さんを見つけた。
勝ったッ! 落葉の夏完ッ!

「基祐さ……基祐~」
「おや?」

いけないいけない、今あたしは夜さんだった。言葉遣いには注意しないと。

「これはこれはよ……っと、姉さん。ちょうど探してたところダゼ」
「あら、奇遇ね。わたしもあなたを探してたの」
「……」
「……」

見つめ合う~瞳と瞳~。




「ね、姉さん……」
「基祐っ」
「え、えぇいまどろっこしい! 姉さん、そこの草むらに入ろう!」
「奇遇ね! わたしも今そうしたい気分なの!」
「飛び込め日の丸飛行隊ッ! てぇい!」
「英米に追いつけ追い越せ! 産めよ増やせよ一億総中流! はいっ!」

ガサガサッ

「は、はぁはぁ、もう我慢できーん!」
「どうしたの基祐! 今日はいやにヤル気じゃない! ケモノみたいヨ!」
「こういう俺は嫌なのかい!?」
「大歓迎よ! ん~……!」
「むちゅう~……!」

マジでキスする5フレーム前!

「いい加減にせいっ!」
「ちゅべべっ!?」
「はぶぉっ!?」

殴られた!? あたしも基祐さんも! 一体誰に……。

「俺だよ」
「多々さん!?」

どうしてこの人がこのタイミングで? いや、そんなことはどうでもいい。

「よくも……」
「あ?」
「よくもあたしの一世一代の大チャンスを……」
「なに言ってんだ?」
「男女の秘め事に汚いドブ水を差してくれやがってぇぇぇぇこんのクソ神主めぇぇぇ!」
「ま、待て、落ち着け! てゆーか、仮にも年上にその口ぶりはヒドすぎじゃね!?」
「クキィィィィェェェェ!」
「大人しくしろっ! 『オロチヲ砕キシ草薙ノ波動』ッ!」
「へぷしっ!」

……

「落ち着いたか?」
「は、はい。……多々さん、本当に凄い神通力を持ってたんですね。とてもセンスのいい技名でしたけど」
「らしいな」
「らしいなって、人事みたいに」
「まぁ聞け。俺は多々さんだけど、多々さんじゃない」
「え?」
「見た目はこんなだけどな。中身は『俺』だ。基祐」
「基祐さん!?」
「あぁ、びっくりしただろうけどマジだ。……なんで『さん』付けで呼ぶのか知らんが」
「え、あ、あぁ……」

そうか、まだあたしの中身が静だってことに気づいてないんだ。

「じゃ、じゃあ、あそこで倒れてる基祐の姿をしているのは……」
「あぁ、多々さんだ。急に呼び出されたと思ったら、階段から飛び込み心中みたいなこと仕掛けてきやがってな。目が覚めたらこの様だ。ったく、いつもながら邪悪なこと考えるぜ……」
「そ、そうね。あらゆる意味でゴキブリ並みの邪悪さだわ。少しは清く正しい鹿島さんを見習って欲しいわね」
「……アイツが清く正しいって?」
「そうよ。わたしもね、最近は見習うことにしてるんだから。あの子を番頭さんとしたら、わたしは丁稚」
「……まぁなんでもいいけどよ」

それはそうと、危ないところだった。まさか多々さんも、あたしと同じことを考えて基祐さんと入れ替わってたなんて。
多分、あたしが夜さんの姿だったから襲いかかってきたのね。本物の基祐さんが助けに来てくれなかったら、犯られてたかも……。

「まったく、危険なこと考えるわね! この動く産業廃棄物はッ!」

ドカッ

「おっ、おい! 俺の体だぞ、蹴るなよ! つーか俺の体じゃなくても、死体に鞭打つなって」
「あ、そ、そうか。あなたの体だったわね。……ところで基祐」
「ん?」
「助けてくれたお礼をしなくちゃね。さっ、こっちへ」
「こっちへって……何すんの?」
「お姫様を助けた騎士様へのお礼といったら、古今東西、一つしかないでしょ?」
「あ、あぁ。でもキスなんて今更……」
「もらったぁぃ!」
「ぬわっ、何故ズボンを脱がす!?」
「愛しあう男女がキスをしたら、その後にすることは古今東西一つでしょ!?」
「まだキスしてねーよ!」
「こまけぇこたぁ何とやら! おクチでしてあげよっか?」
「どアップで言うな、キショいから!」
「体は正直じゃない!」
「どこがだよ、微塵も反応してねーだろっ!」
「いいから大人しくしなさいってば!」
「落ち着け姉さん! 多々さんに迫られて頭がおかしくなったのか!?」
「わたしはいつも正気よ! ケケェーイ!」
「どう見ても狂気だ! えぇい!」
「うわぁぁっ!?」

……

「えぇい!」
「うわぁぁっ!?」

様子のおかしい姉さんに、止む無く実力行使。飛び掛ってきたところを掴み、そのまま後ろに倒れ込みながら後方へ放り投げた。

ヒュー……
ゴスッ

「だっ!?」
「でっ!?」

「いけねっ、倒れてる多々さん(体は俺)の頭にぶつけちまった!」

飛んでいく姉さんは、そのまま多々さんの頭に直撃。鈍い音と二人の苦悶の声が漏れた。

「いたた……」
「うう、何が起きたんだい……?」
「……」
「……」
「ん? 夜さんが目の前に……」
「おや、この体は……基祐くんのものではなく、夜ちゃんの?」
「……」
「……」
「もしかして、また入れ替わっちゃったの!?」
「おおお! これは素晴らしい! ぼく一生このままでいいや!」
「マジかよ……!」

なんかややこしいことになってきたぞ……。俺の体が姉さんで、多々さんの体が俺で、姉さんの体が多々さんで……。

「どうすんだコレ!?」


続く
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  1. 2010/09/25(土) 01:41:15|
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