236プロダクション

サークル「E'」の236が運営するSSブログ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ぼくは多々順一郎

やぁみんな。ぼくだよ。
突然だけどこの物語、ぼくに対するフォローがひどすぎると思うんだ。
みんなの中でのぼくのイメージといえば恐らくは、スラリとした長い足を持ち、笑顔がさわやかで素敵な好青年、だと思うけど、そういった描写が作中で少なすぎると思わないかい?
だから今回は、普段のぼくをみんなに見てもらいたいと思うんだ。
少しは格好のいいところを見せないとね。だから今回はギャグ無しだよ。
ではいってみようじゃないか。





続きを読む
スポンサーサイト
  1. 2013/03/22(金) 01:02:15|
  2. SS(落葉の夏・B面)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ユキチユウウツ その二

タクシー用の無線に語りかける。

「静は現在、霧島邸の横を通行中。五〇ヤード先の曲がり角で待機せよ」
「了解」
砂を擦ったような音と共に通信が切れる。
今、諭吉が身構えているのは、落葉ノ原で一番大きなお宅の壁沿い。
この壁の角に隠れていれば、静側からは絶対に見えない。絶好のチャンスだ。
何も知らない静と、待ち構える諭吉の距離が近づいていく。
これは上手くいきそうだ。


続きを読む
  1. 2013/01/29(火) 23:17:08|
  2. SS(落葉の夏・B面)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ユキチユウウツ その一

今日も今日とて夏の日。
基祐がいつものように片手でハンドルを切り空を流していると。

「ん、あそこを歩いてるのは静だな」
はるか上空を走る空タクには気づかず、静は熱気でゆがんだ空気の中を図書館に向かって歩いているようだ。

「おや、その後ろに誰かいるぞ。あれは……」
もう一人、静の背後に人の姿があった。電柱の陰に隠れたり、角から前の様子を伺ったりと、なにやら薄暗い雰囲気である。
上から見れば丸見えなので滑稽でもあるのだが、その人物を見定めようと帽子のつばを持ち上げる基祐。
大方多々さんだろう、とタカをくくっていたが、彼が視認したその人物の正体とは。

「ありゃ諭吉じゃねえか」
基祐が口にした「諭吉」という名前。
その本名を「山入端諭吉」という。察しの通り、自治会長を務める山入端重信の息子であった。

続きを読む
  1. 2013/01/29(火) 01:38:09|
  2. SS(落葉の夏・B面)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

鎌倉坂神社周辺散策

夕暮れ時の参道を歩くその足取りは、決して軽やかではなかった。

「もう帰りたいですよう」
「わたしも自分の身が一番大事だわ」
「そう言うなって」
女性陣二人がぐずる中、それを引き連れて歩くのは基祐である。
もうじき鎌倉坂神社の鳥居へと到着しようというところだ。

「あたし、やっぱり帰ります!」
緊張に耐え切れなくなった静が、踵を返そうとしたときだ。

「やあ、待ってたよ」
「お、多々さん……」
三人を呼び出した神主の声がし、立ち止まらざるを得なくなった。

続きを読む
  1. 2012/10/12(金) 04:02:49|
  2. SS(落葉の夏・B面)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

神瀬夜の退行

朝から暑い落葉ノ原。いつものように一番遅い時間に起床した静を待ち受けていたのは、普段と変わらぬ光景だった。
見た目では変わらない。ただし、ひとつ圧倒的に平時とは異なるものがあった。
そんな二人――夜と基祐のやり取りである。

「ねえねえ、遊ぼうよ」
「また今度な」
「いつもそれじゃない。今遊んでよ」
「じゃあ草むしりでもして遊ぼうか」
「ぷぅ、そんなの遊びじゃないよ!」

起き抜けの覚醒しきっていない頭だが、拭い去ることの出来ない違和感を静は感じていた。
どう見たって夜の様子がおかしい。
基祐の首に後ろからまとわりついて、駄々をこねるようにじゃれついている。

続きを読む
  1. 2012/10/11(木) 04:03:59|
  2. SS(落葉の夏・B面)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。